JDK1.6組込みのJavaScriptエンジンを試してみる
最近Google Maps APIを触ってみて、コード例のコピペ以上のことをやろうと思ったら、JavaScript言語についてある程度理解する必要があると感じました。JavaScriptを動かすにはWebブラウザがあれば十分という考えもありますが、試行錯誤する上ではコマンドラインから直接実行できた方が都合が良さそうです。
Linux上でコマンドラインから実行可能なJavaScript処理系として、Rhinoが有名のようです (というか、これしか知らない)。ということで、今回はRhinoを試してみることにしました。
最近リリースされたJava SE 6 (JDK1.6) のリリースノートを見ると、JDKの一部としてRhino (のサブセット) が含まれているらしいので、早速java.sun.comからJDK1.6をダウンロードして、少し試してみました。
JDK1.6に含まれるJavaScript処理系は、jrunscriptコマンドで起動することができます。jrunscriptには、インライン実行、インタラクティブモード、バッチモードの3つの実行方法があります。
% jrunscript -e 'println("Hello, world");' Hello, world %
- インタラクティブモード: Rubyにおけるirbと同様に、JavaScriptコードをインタラクティブに実行する。
% jrunscript js> var message = "world"; js> println("Hello, " + message); Hello, world js>^D %
- バッチモード: スクリプトを記述したファイルを読み込んで実行する。
% cat hello.js var message = "world"; println("Hello, " + message); % jrunscript hello.js Hello, world %