VMware Playerの上にFedora Core 6をインストール

実家にはPCが1台しかないので、Windows環境とLinux環境を同時に使えると便利です。ということで、実家PCのWindows XP上にVMware Playerを入れて、その上にFedora Core 6をインストールしました。以下は作業メモです。

VMware Playerを全画面表示したときのちょっとした問題として、常に画面上部にVMware Playerのツールバーが表示されているために、GNOMEのパネルが隠されてしまいます。とりあえずの解決方法として、パネルのプロパティ画面で、パネルを左に移してみました。ちょっと使いづらいですが、慣れれば何とかなるでしょう。

本当は、パネルを少しだけ下に移したり、画面サイズを全画面より少しだけ小さくしたいところですが、今のところ良い手段が見つかっていません。

(以下、作業手順メモ詳細編)

作業手順1. 空のディスクイメージ作成

QEMUに含まれるqemu-img.exeを使って、空のVMware用ディスクイメージ (*.vmdk) を作成する。今回は、システム用 (/, /boot, swap) とデータ用 (/home) にそれぞれ1つずつディスクイメージを用意した。

> qemu-img.exe create -f vmdk f:\vmware\FC6\FC6-sys.vmdk 15G
> qemu-img.exe create -f vmdk f:\vmware\FC6\FC6-data.vmdk 10G

作業手順2: VMwareの設定ファイル作成

以下の内容で、VMware用 FC6.vmx を作成する。基本的な内容は参考URL1をベースに、参考URL2の情報に従って、DVDイメージをマウントするように変更した。

config.version = "8"
virtualHW.version = "3"
memsize = "256"
ide0:0.present = "TRUE"
ide0:0.fileName = "FC6-sys.vmdk"
ide0:1.present = "TRUE"
ide0:1.fileName = "FC6-data.vmdk"
ide1:0.present = "TRUE"
ide1:0.fileName = "F:\archive\linux\FC-6-i386-DVD.iso" # ISOイメージファイル名
ide1:0.deviceType = "cdrom-image" # ISOイメージ使用の指定
ethernet0.present = "TRUE"
ethernet0.connectionType = "nat"
usb.present = "TRUE"
sound.present = "TRUE"
sound.virtualDev = "es1371"
displayName = "Fedora Core 6"
guestOS = "other26xlinux"
nvram = "filename.nvram"
scsi0:0.redo = ""
ethernet0.addressType = "generated"
uuid.location = "56 4d b0 d6 e8 61 81 5f-f3 02 48 0a 2e 75 39 76"
uuid.bios = "56 4d b0 d6 e8 61 81 5f-f3 02 48 0a 2e 75 39 76"
ide1:0.autodetect = "TRUE"
ethernet0.generatedAddress = "00:0c:29:75:39:76"
ethernet0.generatedAddressOffset = "0"
checkpoint.vmState = ""
tools.remindInstall = "TRUE"
ide0:0.redo = ""
ide0:1.redo = ""

作業手順3: ゲストOSのインストール

作成したvmxファイルを指定してVMware Playerを起動すると、FC6のインストーラが起動するので、通常のFC6と同様の手順によりインストールを行う。
ここでは、以下のようにパーティションを指定した。

  • /dev/hda (FC6-sys.vmdx)
    • /dev/hda1: /boot 200MB (ext3)
    • /dev/hda2: swap 1GB
    • /dev/hda3: / 13.8GB (ext3)
  • /dev/hdb (FC6-data.vmdx)
    • /dev/hdb1: /home 10GB (ext3)

ネットワークの設定については、VMware Player本体の設定で「NAT」を選択し、ゲストOS側の設定でDHCPを指定することで、ホストOS-ゲストOS間の通信およびインターネットへの接続ができることを確認した。

作業手順4. VMware Toolsのインストール

作業手順3までの段階では、Xの表示が800x600となっており、非常に使いづらい。GNOMEの設定ツールで試行錯誤してみたところ、1152x900までは表示できたが、全画面 (1280x1024) は表示できなかった。もしかするとX.orgを直接いじれば全画面でも表示できたかもしれないが、今回はゲストOS上にVMware Toolsをインストールすることで解決した。

VMware Toolsのインストールは、参考URL3の手順に従って行った。

  1. 「ソフトウェアの追加・削除」(pirut) を用いて、必要なパッケージ (gcc, kernel-devel) をインストールする。
  2. VMware Toolsのアーカイブを適当なディレクトリに展開する。
  3. vmware-tools-distrib/vmware-install.pl を実行し、VMware Toolsをインストールする。この中で画面の解像度について聞かれるので、1280x1024を選択する。